2020年9月26日土曜日

この世の中に価値のないものなんてない、落ちている石ころさえ意味があるんだ

 1954年制作公開、フェデリコ・フェリーニ監督のイタリア映画『道』を鑑賞しました。

同監督の代表作の1つで、第29回アカデミー賞「外国語映画賞」受賞作品です。

主なキャスト

ザンパノの助手知的障害あるジェルソミーナ⇨ジュリエッタ・マシーナ

粗野で暴力的な怪力芸の大道芸人ザンパノ⇨アンソニー・クイーン

ザンパノをからかう綱渡芸人イル・マット⇨リチャード・ベイスハート





1940年代~60年代の映画でまだ見ていない映画がたくさんあり、機会があったらそういう作品も探しながら鑑賞したいと思っています。

この映画のあらすじを書きますが、「ネタバレはごめんだ(`・ω・´)キリ」という方はスルーしてくださいね(;´Д`)💦


戦後まだ貧しさの残るイタリアの、さらに貧しそうな寒村の海辺の冒頭シーン・・・白黒映像が非哀感を誘う。

旅芸人のザンパノの《助手》の女が亡くなってしまったため、その母親が代わりに知的障害があるが、心の優しい妹ジェルソミーナを『はした金(1万リラ:今の日本円で数万円?)』で売ってしまう。

母親「この金でしばらく暮らせる。あんたがいなくなれば口減らしもできるから」でも「行かないでおくれ、いなくなくなるのは寂しいよう」これもあまりに貧しすぎて心のバランスを失ってしまっているせいか?

ザンパノとジェルソミーナは年季の入ったホロ付きのバイクで大道芸の旅に出る。
自分たちだけで大道芸をしたり、サーカスに加わったりして国中を回るうち、新しい生活にささやかな幸せらしきものも感じていたジェルソミーナ。。

粗野で暴力的で身勝手で女好きのザンパノに、嫌気がさし逃げたりもしたジェルソミーナは、ザンパノと昔からの知り合いの綱渡り芸人イル・マットに出会う。

「美人じゃなく料理もできない私なんか何の価値もない」というジェルソミーナに「この世に価値のないものなんてないんだよ、そこに落ちている石ころさえ意味があるんだよ」

イルマットのいたサーカス団に合流したザンパノだったが、イルマットといざこざを起こし警察沙汰になり、サーカス団を追い出されてしまう。

ということでまた2人は放浪のような大道芸の旅に出、再びイルマットと遭遇し・・・、ガソリンがなくなって修道院に一晩泊めてもらい・・・いろいろあって精神のバランスが崩れ、道端に寝ているジェルソミーナを置きざりにしていくザンパノ。

でもそっとジェルソミーナが使っていたラッパ(トランペット)も置いていくやさしさもあり・・・。

数年後1人になったザンパノはサーカスの一団に入っていたが、とあることからジェルソミーナが亡くなっていたことを知り、海岸で涙を流す。

最初と最後が海辺のシーンで、白黒映像がなおさら映画全体の非哀感を誘う名作です。

なおフェデリコ・フェリーニ(1920-1993)とジュリエッタ・マシーナ(1921-1994)は1943年に結婚しており、ジュリエッタは1993年にフェデリコが亡くなるまで連れ添い、その5か月後に肺がんで他界したということです。


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