また遺族の多く(犠牲者35名中20名といわれている)が実名報道を望まないというより拒否の姿勢を表していました。
それにも関わらず、NHKを始めとするテレビや新聞各社で放火事件被害者の実名報道があり、世間では(わたしも含めて)今回の実名報道に否定的、反対どころか批難する意見も多くでています。
犯罪や事故で亡くなられた方や負傷した方の実名+画像(写真)の報道は、現在でも当然の様に行われています。
犯罪をした者の実名報道は必要であると思いますが、この現代において被害者の名前も公表しなければならないのか、『公益性』というものがあるのかはなはだ疑問です。
これに関し、NHKは、次の様に述べています。
NHKは事件の重大性や命の重さを正確に伝え、社会の教訓とするため、被害者の方の実名を報道することが必要だと考えています。そのうえで、遺族の方の思いに十分配慮して取材と放送に当たっていきます。
いやそうじゃないでしょう、というよりその気持ちが私には伝わってこないし、『公益性』が感じられないんですね。
今の時代に社会の教訓と実名報道は結び付かないし、遺族の思いは、「プライバシーを尊重して、実名報道しないでください」とお願いしているわけで、これに対して全く配慮していないですね。
被害者のプライバシーは最も守らなければならないのに、それは丁寧な言葉で無視し、自分たちの視聴率の都合が一番ではないのか、という疑問がわきます。
毎日新聞は、NHKと趣旨は同じですが、末文を抜粋すると、
遺族のみなさまへの取材に関しては、その後意向に十分配慮し、節度を守ります。
としているものの、その保証は全くありません。
大きな事件では、他のメディアも同じようなものだと思います。
遺族や犠牲者のことより、自分たちの利益を優先し、遺族のもとに《取材》と称してメディア各社の記者が押しかけることが目に見えます。
傷つき、憔悴し、取材を望まないご遺族のもとに、傍弱無人に押し掛けることだけはやめてもらいたいものです。
私の場合も、万一いろんな被害者になったりしても、実名報道は拒否したいものです。
また大往生して逝ったばあいでも、お悔み欄には載せてもらいたくないと思っています。
ひっそりとおさらばするのが団塊定年おじさんの理想とする所です。
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