2019年8月27日火曜日

黒蠅  パトリシア・コーンウェル 相原真理子 訳

読書感想および、この著者のシリーズの紹介です。


書名  黒蠅 (原題 Blow Fly)
作者  パトリシア・コーンウェル(米 1956~)
訳者  相原真理子
出版  講談社文庫(2003年刊)


黒蠅とは、ネットにのっている辞典によると、『ハエ目クロバエ科のうち、キンバエ類を除いたハエの総称。青黒い光沢がある。(以下略)』とあります。

小説中では、冒頭のとある食卓上と、ポーランドのシュチェチンという都市のとあるホテルの一室でのシーンに出てきます(^^;)
題名も姿もグロテスクではありますね。


パトリシア・コーンウェルの、検屍官ケイ・スカーペッタシリーズは、彼女の代表作品であり、ライフワークと言えるかと思います。

作品は1992年の『検屍官』にはじまり、2018年の『烙印』まで計24作に及びます。(日本での刊行年です)

この作品は、12作目の作品になりますが、一番最初に2.の証拠死体を読んだことから、お気に入りで読み始めて、19作品目まで読んだことになります。(下の太字です)

ケイ・スカーペッタ シリーズの邦題を順に挙げます。
1.検屍官   2.証拠死体  3.遺留品   4.真犯人
5.死体農場  6.私刑    7.死因    8.接触
9.業火    ⒑ 警告    ⒒  審問        ⒓ 黒蠅
⒔ 痕跡     ⒕   神の手   ⒖ 異邦人   ⒗ スカーペッタ
スカーペッタ核心 ⒙変死体   ⒚ 血霧            ⒛ 死層
21.儀式    22.標的    23.邪悪    24.烙印


邦題は漢字2文字で内容を的確に表しているものが多いのですが、文字を見るだけでも、サスペンス色の強い犯罪小説ということが分かると思います。

著者は医学関係者ではありませんが、30歳代はじめに犯罪小説を書きたくて、バージニア州リッチモンドの検屍局で、事務的な仕事をしていたと話をしていて、実際4年以上働いて、研究室や検屍局のこまごましたことを、日常生活の一部としてたっぷり吸収したと話しています。

そんなパトリシア・コーンウェルが生み出した、女性検屍官スカーペッタは作品を重ねるとともに魅力を増し、いまだに世界中のフアンを獲得し続けています。

シリーズを通して登場するスカーペッタの協力者
ピート・マリーノ   (リッチモンド市警察刑事ほか)
ルーシー・ファリネル (主人公の姪)
ベントン・ウェズリー (主人公の夫)

今回の『黒蠅』は、今までにも登場した、フランス人の死刑囚の『狼男』とその双子の弟との対決です。

今回の主人公のスカーペッタは、今までの人生にいろいろ辛いこともあり、少し覇気がなくなっているようであり、物語もだらだら感がちょっと強く、最後に強引に事件解決してしまうような展開で、不評もあるようですが、わたしは面白く読めました。




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