2019年4月18日木曜日

影の守護者 警視庁犯罪被害者支援課5  堂場瞬一

堂場瞬一の『犯罪被害者支援課シリーズ』の5作目、〈講談社文庫・書下ろし〉です。
主人公・村野秋生警部補の1人称「私」で書かれています。


堂場瞬一作品の警察シリーズは、「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「アナザーフェイス」「警視庁追跡捜査係」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」などがあり、登場する『刑事』たちの活躍が主題となっています。

わたしが堂場瞬一作品を読み始めたきっかけは、初期の鳴沢了シリーズで、堂場作品の主人公の中でも、協調性がなくストイックでまるでアスリートのような一匹狼的な鳴沢了が、何となくハードボイルの刑事らしく最も好きなキャラクターですね。

そしてこのシリーズの主人公村野は、鳴沢了とは違いストイックさはなく、かなり優しい性格になっています。

この小説の舞台になっているのは警視庁ですが、犯罪被害者支援課課員は警察官ではあるが、刑事ではないところが他のシリーズと違うところです。

この本の冒頭に《警視庁総務部犯罪被害者支援課の仕事は、文字通り被害者やその家族をサポートすることであるーー》と記してあります。

北多摩の団地の交番で警察官が銃撃されて亡くなった。
犯罪被害者支援課にも要請が来る。
銃撃したのは元警察官なのか?
亡くなった警察官の息子の動きが気になる。
更に5年前に世田谷西署で起きた「ある事件」が関係してくるのか。
村野秋生の行動はほぼ『刑事』で、犯罪被害者支援の仕事から逸脱してくるではないか。
そして結末でタイトルの意味が分かる。

456頁の長編なのですが、読みやすく面白くて一気に読み切りました。

出典:Pixabay

ブログランキングに参加しています。
にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へ
にほんブログ村

人気ブログランキング

0 件のコメント:

コメントを投稿