著者 高橋順子(ウィキペディア)
書名 夫・車谷長吉
発行 文芸春秋 2017年5月刊
1988年、順子44歳、長吉43歳で初めての出会い。
それも長吉の絵手紙を通してという・・・。
客観的に見ても、長所より欠点の方が多そうな当時はまだ無名の作家・長吉(失礼!)に、「この期におよんで、あなたのことを好きになってしまいました」と手紙に書いた詩人・高橋順子。
「もし、こなな男でよければ、どうかこの世のみちづれにしてくだされ」と返事をした作家・車谷長吉。
そして1993年、40歳代後半、初婚同士で結婚します。
この本は、長吉との出会いから結婚、強迫神経症や(軽い)脳梗塞にもなったが、直木賞にも選ばれた長吉、2人の創作風景を書いています。
そして、飛行機がダメな長吉との船の世界1週の旅、四国お遍路、そして2015年5月の突然の別れまでを淡々と、高橋さんの目線で綴ったエッセーで、追悼の回顧録ですね。
2015年5月19日付全国紙に、2日前の17日(日)朝に亡くなった、車谷長吉(ウィキペディア)氏の訃報を伝える記事が載りました。
車谷長吉フアンであった私は、呆然としたのもつかの間、訃報をテレビのニュースで知った後、近くのファミリーマートまで新聞を買いに行き、新聞記事は大事に保存しています。
この新聞記事を写真に撮って、ブログにアップしようと思ったのですが、「著作権の問題」ということがあり、止めました。
知る人ぞ知る、異色の気骨ある直木賞私小説作家・車谷長吉。
知らない人は全く興味がないですね~(;´・ω・)
車谷長吉フアンであった私は、呆然としたのもつかの間、訃報をテレビのニュースで知った後、近くのファミリーマートまで新聞を買いに行き、新聞記事は大事に保存しています。
この新聞記事を写真に撮って、ブログにアップしようと思ったのですが、「著作権の問題」ということがあり、止めました。
知る人ぞ知る、異色の気骨ある直木賞私小説作家・車谷長吉。
知らない人は全く興味がないですね~(;´・ω・)
当日、夫婦の早朝の散歩で、長吉は順子さんからロング缶ビール代? 300円をもらってなぜか自分だけ引き返し、途中でコンビニで缶ビールを買った(らしい)、家に帰って、順子さんがあとで煮つけようと解凍していた、生のイカを丸のまま呑み込んで、のどに詰まらせていた。
家に戻った順子さんが、意識がない長吉氏を見つけて119番、その後病院で「誤嚥性窒息」で亡くなったと診断されたことが、仔細に語られています。
私は長吉氏が亡くなった後、「何で朝からビールのつまみにしては、大きな生のイカを丸のまま飲んだろう?」と疑問に思っていたのですが、この本を読んで自分なりに腑に落ちた気がしました。
濃縮された22年の結婚生活を淡々と書いておられますが、奥さんとしては辛い別れだったであろうと察します。
何事もなしていない私と、カミさんですが、その倍以上の年月を、ほぼ健康で一緒に居られていることに改めて感謝ですね。
そしてあらためて、車谷長吉氏に・・・合掌。
「私小説作家」車谷長吉のたくさんの作品の中で、読んだものを挙げます。
「鹽壺の匙」「漂流物」「赤目四十八瀧心中未遂」「文志の魂」「銭金について」「贋世捨人」「忌中」「愚か者」「瓢風」「女塚」「文士の生魑魅」「世界一周恐怖航海記」「灘の男」「四国八十八か所所感情巡礼」「阿呆者」「武蔵丸」「妖談」・・・。
もう20年以上前の本もあり、内容を失念しているのもあるので、機会を見つけてまた読みたいと思っています。
文の流れによっては敬称を付けたり付けなかったりしています。
(作家としては敬称なし、一人間としては敬称をつける・・かな)
今日も読んでいただきましてありがとうございます。
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