人手不足倒産が3年連続して、前年同期を上回っているというものです。
同社の調査で、2018年上期の人手不足倒産は70件で、半期ベースで過去最多で、まだ増えそうだというものです。
業種別で多いのは、運送業、老人福祉事業、木造建築工事、受託開発ソフトウエアの順で、「なるほどな」とつい思ってしまいます。
社員の定着率が悪くて人手不足が深刻な企業では、従業員の相次ぐ離職で、事業が継続できず、倒産に追い込まれるというものです。
バブル期の最後半、仕事の依頼はたくさんあるのに、運転手が確保できずに倒産した運送屋さんが多くて話題になっていたのを思い出します。
その頃と同じくらいの人手不足の様ですが、その人手不足が団塊世代の私にはどうも実感が湧きません。
人手不足で倒産するおそれのある会社は、給料・休日・労働時間などの労働条件や、人間関係も風通しも悪いか、または経営者の経営能力に問題ありという中小企業が当てはまるかと思います。
若い人がどんどん減って、高齢者が増えているので、これからもなおたいへんだと思います。
ところがこんな人手不足なのに、おおむね50歳以上、とりわけ60歳以上の求職者に冷たいのは、昔から変わっていないような印象です。
私も経験があるのですが、求人募集の要項に「年齢不問」と言うのはたくさんあります、というか殆どそうです。
しかし詳しく見ていくと、年齢不問なのに「60歳定年制あり、65歳まで延長可」などとあり、こうなると50代でも60歳に近い場合はとても厳しくなります。
年齢制限を露骨にやると、職安や労基署がうるさいので?、とりあえず面接はやるけど採用する気がないというのも良く聞きますが、これもお互い困ったものだと思うのですが・・・?
まして65歳を過ぎると、殆ど仕事がないというのが実情ですね。
やる気のある年寄りは今時たくさんいるのに、年寄りを雇うくらいだったら倒産しても止むを得ないというスタンスなのか、よくわからないのですが。
中高年や高齢になって、仕事を捜している者に対する偏見と言うものが、経営者や採用担当者のどこかにあるのかも知れません。
こういったことを、ブログで愚痴りながら書いているのですが、中小企業の経営者の皆さんも、中高年や高齢者の力を活用すれば、道も開けるのでは? と年寄りは思います。
この件はまた、いろいろ別の機会に書きますので・・。
今日も読んでいただきましてありがとうございます。