2018年5月20日日曜日

ドン・ウインズロウ 「ダ・フォース」

ドン・ウインズロウの、「ダ・フォース」を読みました。
翻訳:田口俊樹  ハーバーBOOKS  2018年3月刊



この本は上巻494ページ、下巻471ページで、計965ページの長編小説で、登場人物が多くて、上巻の1/3くらいまでは内容がなかなか入ってこず、読み返しながら読んでいたのですが、途中から面白すぎて、下巻の最後まで一気に読んでしまいました。

原題は、「THE FORCE」で、米語ではTHEをではなく、と発音するのに近いようです。
日本語ではと訳すよりの方が《重み》がある感じです。

FORCEは、基本的に直訳すれば「力(ちから)」ですが無理やりな、強制的なという意味、或いは軍隊や警察そのもの(ちから)をいうこともあり、まさしくこの小説の、ニューヨーク市警の特捜班のことですね。

そしてダ・フォースは、ニューヨーク市警察でも一番のエリート、マンハッタン・ノース特捜班の通称です。
マンハッタンのハーレムを含む管轄(シマ)で、あらゆる犯罪に立ち向かい、まっとうな市民の生活の安全を守っている熱い刑事の集団。

ダ・フォースのアイルランド系白人、デニー・マローン部長刑事がこの班の「キング」で、この班の刑事たちも、悪に立ち向かうヒーローであるのですが、実は一線も二線も超えたダーティなヒーローであることが最初からわかります。

このダーティは、クリント・イーストウッドの「ダーティハリー」のダーティとは別物で、しかも警察組織、司法組織全体の腐敗も見事に描いています。

しかしこの小説は、警察の腐敗を告発すると言った単純な内容ではなく、あらゆる犯罪が蔓延するニューヨーク・ノース地区での、主人公やニューヨーク市警の「正義」とは一体何なのかを、読者に考えさせる内容にしているのではないかと思います。

そのヒーローが、仲間、マフィアやギャング、警察内部、検察、FBIなどとの複雑に絡み合いながらの「闘い」が続きます。

下巻からの、ダ・フォース内の仲間たちの疑心暗鬼の心理状態と、その新米の刑事の最期は見どころです。

そして、末端の取るに足らない人物として描かれていた、”ジャンキーの黒人の情報屋”が、治療も及ばず息を引き取った病院で、マローンが彼に対して言った言葉、「いや、おれの友達だった。」の意味は深い。

一転、二転して、マローンが ハドソン川べりの岩場で仕事を終えた” ラストシーンは、胸にグッとくるものがありました。

詳しいあらすじは書けないのですが、感想は「面白い小説でした。」

また来年、20世紀フォックスで映画化される話もあるようですが、そうなったら、ぜひ見たいですね。

主演にぴったりの俳優は誰が良いかな? と思ったりしていますが、
海外ドラマやハリウッド映画の、正義漢あふれる刑事・警察官役の俳優では、なかなかイメージが湧きません。
そこで・・・

リーアム・ニーソン か ラッセル・クロウ が、もう少し若かったら合うかも・・・。

ポール・ウオーカー が生きていたらな~・・・。

アイルランド系の俳優だったら、 コリン・ファレル かな?

イギリス系では、 ジェラルド・バトラー トム・ハーディ もいいかも・・・。

などと暇に任せて主演探しをしています。

今日も読んでいただきましてありがとうございます。

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