2018年4月27日金曜日

大友二階崩れ 赤神諒

ゴールデンウイークが目の前に来ました。
このブログを読んでいただいている方は、もうリタイアされて、世の中の休みとは関係なく、日常と同じ方が多いかも知れないですね?

さて本を読んだ感想を書きます。
暇なお時間のある方はお付き合いください。(;´・ω・)

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大友二階崩れ [ 赤神 諒 ]
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書名  大友二階崩れ著者  赤神諒(あかがみりょう)
出版  日本経済新聞出版社

2017年第9回日経小説大賞受賞

聞きなれない小説家でしたが、この作品で昨年、プロの作家デビューされた新人の作家だそうです。

1972年生まれ、今年46歳、私立大学の教員(教授?)をしていて、法学博士・弁護士の資格を持っているそうです。
本を読んでも経歴を見ても、なかなか頭のいい作家だなと思いました。

この本は、戦国時代の天文19年(1550年)2月、九州豊後大友氏20代当主・大友義鑑(よしあき)の「大友館」の二階で、就寝中に襲撃された、相続をめぐる政変(内乱) 二階崩れの変 (ウィキペディア)を題材にして、その前後の大友家家臣団の様々な動きを描いています。

そして主人公の、大友氏の腹心の「義」の兄・吉弘鑑理(あきただ)と、「愛」の弟・鑑広(あきひろ)兄弟が中心となった物語です。

他の登場人物で、(あき)のつく人が多く、とても読めない。
また義鑑の嫡男の大友義鎮(よししげ)ーのちの宗麟ーの鎮の字も配下の武将に使われていますが、「しげ」とは読みにくい字ですね。

大友氏のお家騒動で、重臣たちが2派に分かれ、醜い派閥争い・裏切りありのありきたりの、戦国時代のドラマになるかと思いきや、吉弘兄弟を通して、「義」と「愛」を迫力のある普遍的な人間ドラマに仕立てています。

そして、この小説が第9回日経小説大賞受賞でわかるかと思いますが、大名家=企業にも通じるものがあるようです。
大企業の中の、経営をめぐる重役・社員たちの様々な人間模様・・・。

小説の冒頭に登場する鑑理の盟友の、威勢のいい斎藤長実も吉弘鑑理と同じく「義」の武将であります。
残念ながら謀略により非業の最期を遂げますが、この武将の印象が最後まで続き、心から離れません。

実際の吉弘兄弟の性格などは、残された古文書などでは、なかなかうかがい知れないかと思いますが、著者はそれを膨らませて、魂を込めて戦国時代の「義」「愛」の人物像を作り上げたのが凄いです。

無名の、デビューしたばかりの作家とは思えない、重厚且つ緻密な小説です。
歴史に興味のある方も、それ以外の方にも、ぜひ一読をお勧めします。

今日も読んでいただきましてありがとうございます。

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