こんにちは、団塊定年おじさんです。
読書感想を書きます。 ネタバレなしです。
マイクル・コナリー 著
終結者たち 上下巻
講談社文庫
古沢嘉通 訳
マイクル・コナリーのハリー・ボッシュシリーズの11作目ということで、期待した面白さを裏切らない小説でした。
このシリーズは1992年、ハリー・ボッシュが42歳で始まっています。
ハリー・ボッシュは、ロサンゼルス市警察の刑事で、1950年生まれと設定されているので、著者と同年代ですね。
18歳の時、ベトナム戦争にも行っています。
刑事になってからは、左遷されたり、1時期刑事をやめて探偵をやったりして、今回の作品でまた刑事に戻っています。
そして、ハリー・ボッシュ、出世はしないが頑固でぶれない男というイメージです。
この「終結者たち」は2005年に書かれているので、主人公は55歳になっていて、引退までそれほど長くない年齢です。
今回の「終結者たち」では17年前に未解決事件になった、女子高生がなくなった事件を、刑事に戻ったハリー・ボッシュが同僚と共に、改めて解決に挑戦し、いろんな手段を使い逆転解決するのですが、最後は予想もできない(いや、予想できたかも?)結末を迎える内容です。その結末は自分のせいだと思ってしまうのです。
このシリーズは、過去何作か読んだのですが、この作品も見ごたえのある1作でした。
2016年は、ハリーが66歳になっていますが、どんな人生を送っているのでしょうか?
もう刑事は引退していると思うのですが。