著書 昭和のあの頃ぼくたちは小学生だった
著者 かねこ たかし
発行 ディスカヴァー・トウエンティワン
著者は昭和17年生まれで74歳、フジテレビに勤務の経歴あり。
私より7歳位上の方です。
戦後の昭和20年代に小学生時代を過ごした世代になります。
私は昭和30年から小学生になりましたので、私より7年ほど前の昭和の小学生時代の記憶を綴ったものです。
はじめに の最初に
楽しかったな~ア昭和のあの頃 ぼくたちは小学生だったと書いています。
書き出しの文が、この本の内容を表しているといえます。
私も小学生の頃が一番良かったような気がしています。
自分だけでなく、周りがみんな貧しかったけれど、不安があまりなかった時代でしょうか。
この本は見開き右ページが当時のイラストで、左ページがそのイラストの内容の文が書いてあります。
それが55項目ほどあり、ほとんど私にも共通して懐かしいものばかりです。
ちゃぶ台 ねんねこ半纏 そば屋の出前 蚊帳 割烹着 配置薬
アイスキャンデー 赤チン 銭湯 学校給食 五徳 七輪・・・・・・。
まだたくさんあります。
著者はなにもかも懐かしいと言っています。
読者の私は著者の経験とは違うのでしょうが、なぜか共通するものがあります。
懐かしくて、読みやすくて、1時間くらいで読んでしまいました。
そして忘れていたことを思い出させてもらいました。
ああ、あったあったこんなことが!と記憶を呼びさましてくれます。
本の終わりの方に「真空管ラジオ」という項目があります。
私のころと7年位差があるので聞いていた番組は少し違うものがありますが、家庭には1台ありましたね。娯楽だったようです。
いま思い出すと、家ではラジオは自分が一番聞いていたようです。
上方のお笑い、歌謡曲、NHK第二放送の教育番組など。
高学年になって、テレビが来てもラジオは聞いていました。
中学生になってからだったと思いますが、トランジスタラジオが普及しだして、イアホンで深夜放送を聞いていた記憶もあります。
オールナイトニッポンなどが始まる以前でしたが、大阪の放送局の番組をよく聞いていました。
小中学生には少し刺激の強い番組をやっていたように記憶しています。
短波放送で北京放送の日本語放送なんかも聞けました。
プロパガンダ放送ですが、いまでも放送してんのかな?
著者が、
郷愁とは”過去の自分”に会いに行くことと記しています。
確かに私もこの本を読んで少し過去の自分に合えた気がします。
また郷愁も感じましたね。
そして私もこんな文章が書けたらいいなと思って、改めて日々勉強の必要を感じてしまいました。(;´・ω・)