2016年10月30日日曜日

読書感想 信長さまはもういない を読んで

どうも、読書感想です。

書名   信長さまはもういない
著者   谷津矢車  
発行所  ㈱光文社


谷津矢車という小説家は4,5年前から歴史小説などを書かれていたようですが、今まで知りませんでした。
1986年生まれで、今年まだ30歳位だそうです。

この小説は姉川の戦いのエピローグから、本編は織田信長が本能寺の変で歴史から退場した後の、山崎合戦から清州評定、小牧長久手の戦いまでを池田恒興を中心に描いている物語です。

主人公は信長の乳母兄弟であり側近の池田恒興で、生真面目でやや頼りなく優柔不断な人物として設定されています。
そして、
恒興の長男 之助(別名:元助)
   次男 三左衛門(後の池田輝政)
   娘婿 森長可
他におなじみの羽柴秀吉、蜂須賀小六、丹羽長秀、須田信澄、
柴田勝家、永井伝八郎(徳川の旗本) といった登場人物です。

池田恒興という武将が主人公となる歴史小説は大変めずらしいですね。作者の目の付け所がひと味違っています。

そして「信長さまはもういない」という題なのですが、実は恒興の心の中にはいつも信長がいた。もらい受けた秘伝書という信長の覚書を通して・・・・。

登場人物の中で、恒興の他に、光っている人物は、次男の三左衛門のように描かれているようです。
しっかりしているのか惚けているのかわからかった次男が良く考えてみるとやはり最もしっかりしていて、もしかしたら自分を超えているのかもしれないと悟った恒興です。

この次男は小牧・長久手の戦いで生き残り、父と兄の家督を継いだ、後の池田輝政です。
播磨姫路藩52万石の初代藩主になり、姫路城を現在の形に築いた、人望のある武将として知られています。

いままで小牧・長久手の戦いは、概要を知っているくらいでしたが、今回よく知るようになりました。
いろんなエピソードがあるものです。
歴史小説はいいですね?